「基本的な生活習慣」は、家庭で身に付ける力でしょうか。
いや、学校にも学校の生活があります。
家庭生活と同じで、
学校生活も自分で管理しながら
上手に「まわし」ていくことができるようになると、
生活は自分のものとなり、
生き生きとした暮らしができるでしょう。
そのために、
「まわし」とはこいういことだということを、
発達段階に応じて教えていくことは
学校でしっかりやっていきたいものです。
「まわし」とは
切れたら切れっぱなしにするのでなく、
きたないものを我慢して使うのでもなく、
使える状態を維持することです。
①切らした人が替える
自分が使い終わったら、新しいものを補充することは
1年生から身に付けておきたい力です。
②気付いたら替える
汚れているな、乱れているな、と気付いたら
気付いた本人が替えることは学校生活でも大事です。
①②いずれも、ストック場所がわかるように
しておくことが大事です。
「まわし」に「手入れ」を入れるのが
中学年ぐらいから身に付けさせたい力です。
よい状態に保つために、長く使うために、手をかけます。
しまいこんでは、ものを大切にすることにはなりません。
手入れをし、使いこなして、使い切ったときに
「ありがとう」と感謝して手放す(捨てる)のです。
手入れをすると物の「いたみ」もなくなり、
物への愛着もわきます。
あいさつは、人と接するうれしさを味わう道具です。
「おはようございます」だけでなく、
「おねがいします」「ありがとうございました」
「すみません」等の「場の言葉」を教えます。
衣服の着脱は、人としてのエチケットの基本です。
自分にとっても、周囲にとっても「ここちいい」状態とは、
「清潔なものをきちんと身に付けている」かどうかです。
背筋をぴんと伸ばしたくなる「着方」を教えます。
持ち物の整理整とんは、生活習慣の基本です。
「使うものを出す」→「使う」→「片づける」…
それを繰り返すことが生活そのものなのです。
「もとの場所」と「もとの状態」をきちんと教えます。
>(2) 日常の生活や学習への適応及び健康安全
> イ 基本的な生活習慣の形成
> 持ち物の整理整頓,衣服の着脱,あいさつや言葉遣いなど
> 基本的な生活習慣にかかわる問題は,幼稚園・保育所との
> 接続に配慮し,児童の実態に応じて適切に指導することが
> 大切である。これらの指導は,ともすると,教師の一方的な
> 説話のみになりやすいので,児童の実態や発達の段階に
> 即して,具体的な資料を活用して児童の理解を深めるなどの
> 工夫をし,日常生活の実践に結び付く効果的な指導を行う
> よう配慮することが大切である。
(学習指導要領解説 特別活動編 p37より引用)
国語や算数の勉強ほど
あまり重要視されていませんが、
毎日、毎日、1時間目が始まるまでに、
子どもたちにとって大事な学びがあります。
たとえば、今日…
8:00~

持久走月間に合わせて健康委員会が行う
「朝の3分走」
生活のリズムづくりに役立っています。
寒い時期にすることで、遅刻が減り、
学習中に欠伸(あくび)ということも見なくなりました。
8:10~
1年生のお世話係さん。
単なるお手伝いだけでなく、
1年生の学校生活を楽しくするためのイベントを
組んでくれています。
8:25~

全校児童が体育館に集って行う「音楽集会」
今回は、なかよし学級のハンドベル演奏の披露と
今月の歌「君とぼくの間に」の全員合唱。
交流及び共同学習と同等の効果があります。
8:35~

朝の会では、日直さんが進行役。1年生でも、
みんなで達成したい「今日のめあて」を決めたり、
みんなで歌を歌ったりして、
所属観や連帯感を高めます。
そうした一連の「朝の活動」での学びがあり、
ようやく1時間目を迎えられます。
年度当初に代表委員会で話し合って決めた
今年度の児童会のめあてについて、
各クラスでどの程度達成できたか、
それを話し合う代表委員会が1月末に行われます。
そのような企画委員会からの提案を受けて、
1年生でも学級会で話合い
代表委員会に提出する意見をまとめました。

司会グループは3巡め、なれたもんです。
昼休みに自分たちでささっと活動していました。

板書のペースに合わせて指名する、
そのへんの要領のよさも、
経験の積み重ねで身に付けました。
めあての2つについて、
一方は「達成」、もう一方は「おおむね達成」
というところでしょうか。
振り返りで時間切れ。
残された課題についてまで
話し合うことができませんでした。
ほぼ全員が挙手し発言できたこと。
学級会後の活動シートにびっしり
友達の良さや自分の振り返りが書けたので、
学級会に関する関心・意欲・態度面が
育ってきたと思います。
保護者さんと話をするとき、
つい不用意な言葉を使ってしまい
不快な思いをさせてしまうことがあります。
それを恐れるあまり、
伝えたいことを言いそびれてしまうことがあります。
そんな理由で、保護者さんとの教育相談や面談は
とても苦手意識があります。
逆に、保護者さんの気持ちはどうなんでしょう。
・専門用語を避けて、分かりやすい話をしてほしい。
・子どものことを一方的に断定しないでほしい。
・感情的にならないでほしい。
・子どもについての資料を豊富に用意しておいてほしい。
・言葉づかいはきちんとし、威圧的な態度は避けてほしい。
・長所ばかりでなく、改めたい面も指摘してほしい。
・あたたかな話し方で話してほしい。
・保護者からの質問には、忘れず回答してほしい。
・的確に、要点を押さえて話を進めてほしい。
・言いにくいことも、率直に話してほしい。
(「新版 教師のちょっとしたマナーと常識」飯田稔 著 学陽書房)
なるほど。
元気で楽しく明るい学校
-日本の自立と平和を考える-
服部 仲範 著 東京図書出版2009年

元小学校長が、学校だより、全校朝会での話など
教育現場での実際の取り組みを詳しく紹介しています。
研究領域の一つに特別活動を取り入れていらっしゃることから、
興味深く読ませていただきました。
とはいえ、平成2~3年度の取組がほとんどで、
児童会の役員選挙が行われていた頃の、
一昔前の実践を綴っておられます。
平成2年度の卒業式、平成3年度の入学式の実践を
たくさんのページを割いておられますが、
当時、札幌市では国歌の斉唱を実施している学校が少なく、
反対の声(特に北教組)との交渉を通して
学習指導要領の実現を果たしてきた実績をまとめられています。
著者ご本人も、
「日本も防衛のための『武力』が必要」
「憲法9条の改正を早急に行わなければならない」
(いずれもp103より引用)
と書いておられることから、
強い思いをもっていらっしゃることが分かります。
そういう時代を経て、今の卒業式があるのだろうな、
と思ったのが読後の感想です。
児童会活動に校長先生が熱心な学校は
子どもが生き生きとしてきますね。
これは、昔も今も変わらないと思います。
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